こんにちは!海外子女をサポートするオンライン家庭教師、なぎです。
現在はアメリカで頑張る海外子女の皆さんを支える立場ですが、以前は私自身が父親の仕事の都合でアメリカへ引っ越し、アメリカの現地校に通う海外子女でした。
「現地校生活で成長を感じたエピソード集」では、私自身が現地校生活で成長を感じたエピソードを振り返り、考察も交えてご紹介。
本記事では、渡米12ヶ月後に初めて現地校のクラスで挙手した際のエピソードをご紹介します。
私の体験談はあくまでも一例で、全ての海外子女に当てはまるわけではありません。ご参考程度にご覧ください。本シリーズをお読みいただく際の注意事項や他のエピソードはこちらからご覧ください。
ミドルスクール(中学校)での自分
私の住んでいた学区では、6年生から8年生が現地のミドルスクール(中学校)でした。私の場合、渡米してから8か月後、8月からミドルスクールへの通学が始まりました。
ミドルスクール開始当初、まだまだ英語が未熟だった自分。
現地校ではESL* に入っていましたが、現地の通常の英語クラスにも入っていました。
*ESL = English as a Second Language. 英語が第二言語の生徒向けの英語のクラス
英語クラスではみんなと同じ教科書のページを開いて電子辞書とにらめっこをしながら物語を読もうとしてみたり、問題に取り組んでみたりはしましたが、内容はほとんどわからず…という状態でした。
さらに、当時の自分にとってプレッシャーだったのは、現地生活に慣れていて、英語もペラペラの日本人の子と同じ英語クラスだったことです。彼は現地の子と仲が良く、英語クラスの授業にもついていけていました。おまけにスポーツマン。同じ日本人なのにあまりに自分ができないところを見せるのは恥ずかしい…と感じてしまい、間違えたり変なことを言ってしまったりするリスクを回避するべく基本的に無言になってしまいました。
(もちろん、今思えば、間違えたって挑戦することは素晴らしいし、素直に助けを乞えば良かったんですけどね…。)
現地校で初めて挙手!
そんなこんなで何とか毎日をやり過ごし、いつの間にか12月。渡米から約1年後のことです。
学期末で新しい勉強を始めるタイミングでもなく、いつもとは少し違う授業活動のプリントが配布されました。それは、クリスマスに関するなぞなぞ。なぞなぞは言語能力に加えて謎解き要素を見つけなければいけないので、第二言語学習者には、難易度が高いです。
プリントのなぞなぞを眺めてはみるものの、やっぱり難しい。
そう思いながらも目に留まったのが、「…HIJK_MN…」というなぞなぞ。
Lがない。ノーエル。ノエル?
ノエルはもちろんクリスマスにまつわる言葉。他のなぞなぞは全く分からなかったけど、多分これはノエルで合っているはず…。
数十分後、みんなで答え合わせをする時間に。
先生がなぞなぞごとに「わかる人?」と声をかけて、わかった生徒が挙手。先生が手を上げた生徒の中から指名して、指名された生徒が答える。教室では特に珍しくもない光景ではありますが、自分は現地校で挙手なんてしたことがなかった。だって、何もわからないから。もし稀にわかったとしても、ワンテンポ遅れての理解。先生が挙手を求めるタイミングで何かがわかったことなんてありませんでした。
でも、今回は違う。先に答えがわかっている。
何問か答え合わせが終わり、次は「ノエル」のなぞなぞ。
これ、きっと合ってるよね…。
かなりドキドキしながら挙手しました。
先生も今まで手を挙げたことのなかった自分に目を留めてくれて、すかさず「Nagi!」と呼んでくれました。
かなりか細い声でしたが、振り絞って、「ノエル」と回答。
満面の笑みで先生が “Yes!” と言ってくれました。
6年生の真ん中、渡米1年を経て、やっと授業中に何かをしたと感じた成功体験。こういったほんの少しずつの成功体験を重ねて、ほんの少しずつ授業活動にも自信を持ち始めました。
ちなみにこのクラスで初めてスペリングテストで満点をとった時も、とても嬉しそうに先生がNagi!と私の名前を呼んで返却してくれたのも覚えています。少しでも自分に自信や喜びを与えてくれてとてもありがたかったです。
まとめ
とてもドキドキしながらも初めて挙手をした経験。今振り返れば、内容がほとんどわからないクラスなりにも、先生が良い人だという印象は受けていたので、勇気が出せたのかもしれません。少しでも受け入れてもらえる環境があるなら、今すぐではなくてもきっと勇気を出していつか授業で発言できる日が来るはず。それまでは地味な積み重ねで大変な思いもたくさんすると思いますが、きっと少しずつその積み重ねの成果が出てきます。
そして、私は先生の “Yes!” の返事と笑顔がとても嬉しかった。もう何年も前の出来事ですが、これだけよく覚えている。ちょっとしたことでも心にしっかり残っているので、誰かの勇気ある行動を見かけたらぜひ思いっきりほめてあげてください。誰かが前に進むきっかけになれるかもしれません。
このエピソードはあくまで私の場合であって、ほんの一例です。経験は人によって全く違いますので、私と似ていても、全く違っていても大丈夫。その上で、このエピソードがもし誰かの参考になったり、誰かを勇気づけるきっかけになったりすれば幸いです。




